木と木の間に布を渡して、その上でゆらゆらと揺られながら寝そべるハンモック。
子供の遊具的な使い方ではなく、ソロキャンプでテントの代わりにハンモックに泊まるスタイルが一部で注目されています。
一昨年あたりからじわじわと人気になり、最近では「ハンモック泊」なんて言葉も耳にするようになりましたよね。
テントで過ごす定番のキャンプはもちろん良いのは分かっていますが、ハンモック泊にもたくさんの良いところがあるんです。
テント泊よりコンパクトに済むので荷物を減らしたいソロキャンプにもうってつけだし、ミリタリー風やブッシュクラフトなどを楽しむ、男っぽさ満載の武骨キャンプにもハンモック泊はかなりおすすめ。
そして、なんと言ってもカッコいい!
普通のハンモックだとファミキャンぽい子供の遊具的なイメージがありますが、ハンモック泊になるとそのイメージが大分変わります。
子供からワイルドな男性へと使う人は変わっていますが、実際の心の中はもしかしたらずっと少年のままなのかも知れません。
今回はそんな憧れのソロキャンプでのハンモック泊について詳しく調べてみました。
ソロキャンプならハンモック泊?武骨キャンプでもおすすめ
ハンモック泊とは?
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ソロキャンプなどで、テントを使わずにハンモックに宿泊するキャンプを「ハンモック泊」と呼びます。
キャンプ場に着いたらまずハンモックを掛けるのにちょうどいい木をみつけ、ハンモックを木と木の間にかけて宿泊場所を準備するところから始まります。
テントのように地面の状況や傾斜に左右されることはないのですが、丁度いい間隔で立っている木を見つける必要があるのあるんです。
虫よけとして蚊帳をかけたり、目隠しや風雨除けにタープを張れば、テント代わりになる宿泊設備の完成です。
少し高い位置に設置し、視界が覆われ過ぎないので景色も楽むことができるんです。
さらにハンモックは椅子がわりに座ることもできるし、寝そべってもかなり心地いいんです。
準備も後片付けもサクサク終わるため、時間と手間を省きたいソロキャンプにはうってつけのキャンプスタイルと言えるかも知れません。
また、自然を満喫する人気の武骨キャンプにもおすすめのスタイルです。
ハンモック泊に必要なもの
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①ハンモック
ハンモックは、屋内用のものではなく、アウトドア用の丈夫なハンモックを準備しておくのが良いと思います。
素材にはネット、コットン、パラシュートシルクのなかから選ぶことになりますが、特に耐久性や速乾性にすぐれた素材のものがおすすめです。
ネットは通気性が良いので、暑い時期におすすめ。
コットンは肌触りが良く丈夫で通気性も良いのですが、重くてかさばりやすいのでキャンプより室内の方がおすすめかもしれません。
パラシュートの為に作られたパラシュートシルクは軽量かつコンパクトに収納することができ、裂けにくく丈夫で通気性もよく作られているので、ハンモック泊には特におすすめの素材です。
②タープ
ハンモックは屋根がなくむき出しなので、雨や風、強い日差しを避けるためにタープを設置するのがおすすめです。
また、タープはプライベートスペースを守る目隠しの役割もしてくれます。
タープは1つ持っておくとハンモック泊でもテント泊でも使えるので便利だと思います。
③ツリーストラップやハンモックベルト
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ハンモックを木に固定するための紐で、ロープを使うより固定しやすく簡単なので準備しておきましょう。
ハンモックに付属している場合、していない場合もあるので購入するときにはチェックしておいてください。
また、固定する木には使用者の体重がかかり負担になるので、木にダメージを与えないように手ぬぐいやタオルを巻いてからストラップやベルトを取り付ることがマナーです。
④カラビナ
ハンモック本体とツリーストラップやハンモックベルトを繋ぐために使用します。
カラビナにも体重がかかるので、できるだけ丈夫なものを準備しましょう。
⑤蚊帳
地を這う虫はいないものの、周囲を覆うものが少ないハンモック泊でも虫の対策は必須です。
夏場は特に蚊帳があると安心です。
それを考えると、蚊帳と一体型のハンモックが便利だと思います。
⑥リッジライン
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タープの支えやランプなどの小物を吊り下げるのに便利です。
2mくらいの長さがあると良いと思います。
⑦シュラフやアンダーキルト・アンダーブランケット
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寝具としてシュラフ、寒い時期には特に冷える背中側を守るアンダーキルトやアンダーブランケットなどの防寒具が必要になってきます。
冬場はハンモックをくるりと覆うチューブキルトもおすすめです。
ハンモック泊にあったら便利な2つのアイテム
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①小さなハンモック(ギアスリング)
ハンモック泊では、荷物置き場がないといったお悩みもあります。
メインのハンモックの近くやリッジラインに、ギアスリングと呼ばれる小さなハンモックを吊るして荷物置きとして使用しているキャンパーもいるようです。
②防水バッグ
突然の雨や夜露で荷物が濡れてしまわないように、バッグは防水性が高いものにしておくのがおすすめです。
ハンモック泊を楽しむコツと注意点
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①ハンモックが張れない!?
自立式のハンモック以外は、ちょうどいい木がなければハンモックを張ることができないんです。
また、ハンモックを禁止しているキャンプ場もあるので注意する必要があります。
事前にハンモックが大丈夫なのか調べたり電話で確認するとか、または初めて行くキャンプ場では念のためにテントも持っていくと安心だと思います。
②天候悪化に気を付ける
吊り下げて空中に浮かせるハンモックは地面の状態には影響しませんが、強風、特に下から巻き上げるような風には弱い傾向があります。
そもそも強風などの悪天候時はテントでも危険なので、キャンプに行く前は天気予報もチェックしておきましょう。
③ハンモックを吊るす位置
ハンモックに寝そべると体の重みで結構沈みこみます。
自分の頭の上くらいにストラップをかけるように意識しましょう。
固定するのに使うカラビナの位置もなるべく平行になるようにすると、座っていても快適に感じやすくなります。
④ハンモックは斜めに寝る
設置したハンモックにまっすぐに寝そべると、腰が曲がってしまって辛くなってしまいます。
ハンモックに対して斜めになるように寝そべると、体がまっすぐになりやすく快適に眠れるようになるので、意識してみてください。
ソロキャンプのハンモック泊におすすめハンモック
DDハンモック DD Frontline Hammock フロントラインハンモック
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DDハンモックと言えば、キャンプ好きにファンが多い芸人のヒロシさんが愛用していることで有名なハンモックです。
通気性が良いベースと蚊帳が内蔵された二重構造で、季節を問わず使用することができると思います。
折り畳み可能なポールが蚊帳部分を広げる役目を担います。
ネットの両側にはジッパーがあり、不要な時は蚊帳をたたんでハンモック上部に固定することもできます。
寒い時期には別売りのDDアンダーブランケットを装着すると、防寒対策になります。
人気のDDタープとの相性もばっちりなので、揃えて購入もおすすめです。
DDハンモック フロントラインハンモック スペック
詳細
サイズ:2.7m×1.4m
耐荷重量:196センチ・125キロまで可能
本体重量:850g
AUGYMER ハンモック パラシュート
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AUGYMERのハンモックは、高級イタリア生地にも使用される編込み製法を元にして独自の製法と編みを開発したものを仕様しています。
また、生地そのものの素材にも高級コットンを使用することで、ハンモックの手触りや伸縮性、高い強度を実現しているんです。
耐久性の高いパラシュート用の布を使用し、薄いのに引き裂きに強く、通気性にも優れているため蒸れずにくくなっているので、快適に過ごすことができると思います。
さらにAUGYMERのハンモックの耐荷重量は、300㎏もあるんです。
大人が3人乗っても耐えられるので、アウトドア用チェアとしても安心です。
ソロキャンプでは、置き場に困る荷物も一緒にハンモックの中に入れてで過ごすことができそうですよね。
AUGYMER ハンモック パラシュート スペック
詳細
サイズ:2.9×1.40m
耐荷重量:300㎏
Hennessy Hammock(ヘネシーハンモック) H.ハンモック リーフハンモックXL リーフグリーン
出典:楽天
知る人ぞ知るブランドと言われるヘネシーハンモック。
もとはテントとハンモックの融合したキャンプングハンモックを考えたブランドで、アメリカやカナダを始め世界中で特許を取っているんです。
そんなヘネシーハンモック初の蚊帳なしハンモック「リーフハンモック」は、まるで大きな葉っぱの上にいるかのような感じ。
その人気の「リーフハンモック」の大型モデルが、とても使いやすいと思います。
ソロでのびのび過ごしたり、子どもと一緒に乗ったりもできるゆったりサイズというのが最大の魅力。
素材は丈夫な70デニールナイロンです。
H.ハンモック リーフハンモックXL スペック
詳細
サイズ:330cm×150cm
収納サイズ:28cm×13cm×13cm
重量約700g
耐荷重量:136㎏
対応身長:213cmまで
KAMMOK(カモック)マンティスウルトラライト
出典:楽天
カモックのマンティスウルトラライトは、2020年に発売されたオールシーズン対応の最軽量ハンモックです。
生地には頑丈で軽量なLevitas 20Dナイロンリップストップ生地を採用。
Python Ultralight strapはスチールの1.5倍の強度を保ちながら水に浮くほど軽い素材を使用しています。
そのため他のメーカーにはない軽さと丈夫さを実現しています。
蚊帳(キャノピー)が付属しているため、虫からの保護も万全。
内蔵されているポケットやリッジラインで必要な荷物も手元で管理することができます。
軽さにこだわる製品だからこそ、フライを外したりなど不要なアイテムを減らすことも可能となっています。
木に通すだけのストラップで設置も撤収も簡単に行うことができます。
KAMMOK(カモック)マンティスウルトラライト スペック
詳細
サイズ:全長3.048×1.422m
重量(本体):992.2g
耐荷重量:136kg
eno(イノー)ダブルネスト ハンモック DOUBLENEST HAMMOCK
出典:楽天
enoは、ピーターとポールのピンホールスター兄弟が世界で一番快適なハンモックの製作と販売に情熱を注いで、フロリダで発足したブランドです。
このダブルネストハンモックはenoの中でも中心的な存在と呼ばれるハンモックで、素材には高強度の70D Hgih Tenacity Nylon Taffetaを使用しています。
ダブルネストという名前からわかる通り2人用としても使用できるんですが、これは1人で様々な使い方や居住性を重視した結果のサイズでもあるようです。
ソフトで通気性が良く乾きやすく、圧縮収納が可能でコンパクトに持ち運ぶことができます。
ちょっとポップなカラーリングも魅力的ですよね。
eno ダブルネスト ハンモック スペック
詳細
サイズ:約2.84×1.88m
重量:約539gm
耐荷重量:約180kg
まとめ
テントを使わないでハンモックに泊まって楽しむハンモック泊は、ソロキャンプや武骨キャンパーに人気の高いキャンプスタイルです。
2本の木に吊るして、ゆらゆら揺れながら自然の中で眠るハンモック泊のとりこになってしまう人も沢山いるようです。
ハンモック泊は地面の状態に影響されないので、ちょうどよい木さえあればどこでも設置可能。
ただしキャンプ場によっては禁止しているところもあるようなので、事前に調べておくか、テントも持参しておくと良いと思います。
テント泊と違いハンモックは寝床がむき出しになってしまうので、日よけや雨風よけ以外に目隠しの目的の為にもタープが必須となります。
他にも、虫よけの為に蚊帳やハンモックを吊るすためのストラップなどが必要です。
それでもマットやテントを持参するよりも荷物が少なくて済み、設営準備や撤収も楽にできるようです。
ハンモック泊という新たなスタイルを、まずは一度試してみてはいかがでしょうか。
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