人出が少なくなる寒い時期こそ、ソロキャンプがますます楽しくなりますよね。
そうは言っても、最近では冬のキャンプ場は以前ほどガラガラではなく、人気のあるキャンプ上ではそこそこの人がいますが・・・。
でも、気温が下がったキャンプ場では不快な虫もいなくなり、暑さや汗の対策も不要です。
寒い夜には空気が澄んでいるので星が凄くキレイにまたたくさん見ることができるので天体観測もおすすめです。
そんな静かな夜を、焚き火を囲んで過ごすのもまた楽しいですよね。
贅沢なひと時を満喫できる冬キャンプには、気を付けなければいけない大きなポイントがあります。
それは「寒さ対策」です。
キャンプ地によっては命取りにもなりかねない冬のキャンプの寒さ対策には、ストーブや焚き火や湯たんぽで暖を取ったり、衣類や寝具やテントなどを冬仕様の断熱性の高いものに変えるなどがメインになると思いますが、他にももっと手軽に暖を取れるアイテムがあるんです。
それが「カイロ」です。
って突っ込みたくなりますが、これが意外に侮れないんです。
今回は、冬キャンプの防寒対策として「カイロ」をちょっと深堀りして紹介したいと思います。
冬キャンプの防寒対策に使い捨てカイロがおすすめ!
カイロとは
出典:楽天
カイロとは漢字で「懐炉」と書きます。
懐炉の歴史は古く、江戸自体にはすでに存在していたとされています。
滑石などを火鉢で加熱し、適度に冷やしたり布に包んだりして使用する温石がそのルーツで、他にも塩(または塩と糠を混ぜたもの)を炒って布に包んだ塩温石が懐炉の始まりなんて説もあります。
その後明治時代には灰式カイロ、大正時代には白金触媒式カイロなどが登場し、現在のカイロに至ります。
カイロの種類
現在主流になっているカイロは4つあります。
①使い捨てカイロ
1つめは多くの人が1度は使ったことがあると思われる、使い捨てカイロです。
1970年代アメリカ陸軍が使用していたフットウォーマーを元に作られたといわれています。
使い捨てカイロは、不織布や紙製の袋の中に入っている鉄粉が外袋を開封することで空気に触れ、酸化発熱する仕組みで温かくなります。
この袋の中には鉄の酸化を早める食塩や高分子吸収剤が入っていたり、鉄の錆を促進する目的で水や保水用のバーミキュライトが含まれていることもあります。
メーカーごとに温度や連続使用時間が異なりますが、長いものなら半日以上、40℃以上をキープしてくれます。
②電子レンジカイロ
出典:楽天
2つめが電子レンジカイロです。
中にゲル状の保温剤が入っているものを電子レンジで加熱して温めて使用します。
手軽で心地よく温めてくれるので、腰痛対策や眼精疲労対策といったリラックスグッズとしておすすめなです。
しかし電源のないキャンプには、あまり向いていないアイテムと言えますよね。
③電池式や充電式のカイロ
出典:楽天
3つめは電池式や充電式、電気で動くタイプのカイロです。
キャンプ用としても最近よく見かけるようになったアイテムで、あらかじめ充電しておいたり、モバイルバッテリーを使用することですぐに温まり、必要なくなったら電源オフで大丈夫。
電源のあるキャンプ場だったり、モバイルバッテリーやポータブル電源があるとさらに便利で使いやすいです。
使い捨てのようにゴミにもならないし、燃焼ガスも発生しないので環境にやさしいといったメリットもあります。
④エコカイロ
出典:楽天
最後の4つめはエコカイロです。
酢酸水溶液などの液体が封入されたビニールバッグの中に金属片が入っています。
この金属片で液体を刺激すると50℃前後の発熱が約1時間起きるといった仕組みです。
放熱した後は熱湯などに入れ吸熱させることで繰り返し使用することができるため、エコカイロも環境に優しいカイロだと言えるんじゃないかと思います。
ただし温かさの持続時間が短いので、冬キャンプ用としてはいささか物足りないかな。
キャンプの防寒におすすめカイロ
キャンプの防寒におすすめのカイロはやはり、お手軽な充電式と使い捨てです。
モバイルバッテリーやポータブル電源を持参していたり電源のあるキャンプサイトの場合、充電して繰り返し使用できる充電式はやはり心強いもの。
ゴミも出ないし、充電式カイロ本体が程よく快適な温度を保ちながら継続して発熱してくれるからです。
もうひとつは使い捨てタイプ。
小さなサイズから大きな座布団サイズまであり、貼るタイプや足裏用などたくさんの種類があります。
しかも使い捨てタイプは小さくかさばらず軽量で、袋から出したら誰でもすぐに使うことができるのでとっても便利。
持ち運びしやすく、予備を持って行ってもかさばらず、欲しい時にすぐ使えるのはとても魅力的ですよね。
そしてキャンプ用カイロとしてはオイル式のカイロもロングセラー商品となっています。
昔ながらの白金触媒式カイロの仕組みを利用したカイロで、燃料となるベンジンをプラチナ(白金)と接触させることで発熱させます。
炎が出ず安全で、最長24時間温かさを保つことができます。
エコで安全なところからも、長い間キャンパーに愛される商品になったのもわかります。
中でもおすすめはズバリ「使い捨てタイプ」
ここまでカイロの種類や特性について詳しく説明をしてきました。
これだけたくさんの種類があると、どれをキャンプの防寒用に使って良いのか悩んでしまいますよね。
ですが今回特におすすめしたいのは「使い捨てタイプ」です。
使い捨てカイロには様々な種類があり、大きく分けると貼らないタイプと貼るタイプに分かれます。
貼らないタイプは昔ながらの使い捨てカイロで、いつでもどこでも温めたい場所に当てて使用できるのが大きなメリット。
ポケットに忍ばせておけば冷えた指先もほかほかに温めることができるし、屋外用と書かれたものは発熱の持続時間が最大20時間程度と長くあるので、寒い時期のキャンプには防寒用としてあると心強い存在となると思います。
貼るタイプはカイロの片面がべたべたとしており、衣類や布製品などに貼り付けて使用することができます。
お腹や背中、首の下、肩や腰など、太い血管がある位置やツボなどのポイントを決めて貼っておくと体全体がポカポカ温かく、快適に過ごすことができます。
また貼り付けてしまえば両手が自由になるのも便利ですよね。
貼るタイプには足の裏用などもあるし、暑くなってしまったら剥がせば大丈夫。
でも、一度剥がすと再び貼り付けることができなくなるので注意が必要です。
カイロ使用上の注意点
使い捨てカイロを使用する時は、まず低温火傷に気を付ける必要があります。
カイロは必ず布越しに。肌に直接触れさせてはいけません。
快適に感じる温かさでも、それが長時間になると気づかない間に低温火傷を引き起こします。
また、貼る場所、温める場所は時々変えるのがベスト。
寝袋に貼ったり、ホッカイロを入れておくと寒い時期でもほかほかの状態で眠ることができるのでかなりおすすめなのですが、入れっぱなしで眠る時はカイロを布に包んだり、寝る前にはカイロを寝袋の外に出すようにしましょう。
使い捨てカイロのおすすめ5選
興和 ホッカイロ 貼る レギュラー(30コ入)
出典:楽天
興和の貼るホッカイロは、衣類に貼って使用するタイプのカイロです。
サイズは130×95mmのレギュラーサイズ。
最高温度は64℃、平均温度は53℃で温かさは約14時間持続します。
興和 ホッカイロ 貼る レギュラー(30コ入) スペック
詳細
サイズ:130×95mm
最高温度:64℃
平均温度:53℃
持続時間:約14時間
マイコールVサポート 貼らないカイロ30個入
出典:楽天
マイコールVサポートの貼らないカイロは、リーズナブルな価格で貼らないタイプの使い捨てカイロです。
サイズは123×95mmのレギュラーサイズ。
最高温度は65℃、平均51℃で温かさは20時間持続とキャンプ向きの長時間対応可能なところもおすすめです。
価格がリーズナブルなので気前よくたっぷり使えるのも嬉しいポイント。
ポケットにいれておけばいつでも冷えた手を暖めることができますね。
安心・安全・安定の日本製です。
マイコールVサポート 貼らないカイロ30個入 スペック
詳細
サイズ:123×95mm
最高温度:65℃
平均温度:51℃
持続時間:20時間
この商品には貼るタイプもあります。
サイズは130×9mmと、貼らないタイプに比べてやや大きめ。
最高温度63℃、平均温度は53℃で、温かさの持続時間は12時間とやや短くなっているので注意しましょう。
マイコールVサポート 貼るカイロミニ 30個入
出典:楽天
マイコールVサポートの貼るカイロと同じに見えますが、サイズ違いもあるんです。
大きいレギュラーサイズでは温まりすぎてしまう人や、体に複数個貼りたい場合には小さなミニサイズもおすすめです。
薄型で小さいので狙ったところにピンポイントで貼り付けることができます。
最高温度は62℃、平均温度は50℃。小さいので持続時間はやや短めの10時間。
サイズは95×70mmです。
マイコールVサポート 貼るカイロミニ 30個入 スペック
詳細
サイズ:95×70mm
最高温度:62℃
平均温度:50℃
持続時間:10時間
興和 ホッカイロ くつ下用 15足分
出典:楽天
地面から底冷えしやすいキャンプでは、足元から温めるのも超おすすめ。
足元をポカポカにしておくと体全体が暖かく感じるし、腰痛予防としても良いかもしれません。
そんな興和のホッカイロくつ下用は、キャンプはもちろん、外での立ち仕事や寒い時期の野外イベントの防寒にもおすすめです。
サイズは130×92×103mm、最高温度は41℃、平均温度は35℃、温かさの持続時間は7時間とやや短め。
靴の中での使用を想定しているため、実際の使用時の環境や温度によって差異が生じる場合もあります。
興和 ホッカイロ くつ下用 15足分 スペック
詳細
サイズ:130×92×103mm
最高温度:41℃
平均温度:35℃
持続時間:7時間
桐灰 カイロ マグマ 貼らない 30個入
出典:楽天
キャンプなど野外で使用する場合、気温に影響されて使い捨てカイロが温くなってしまったり、なかなか温まらなかったり、そもそも温かさに物足りなさを感じてしまったことはありませんか?
そんな人におすすめなのか、桐灰の貼らないカイロ「マグマ」です。
マグマはその名の通り、めっちゃ熱いカイロとして人気を集める商品で、開封直後からすぐに発熱し、最高温度は73℃、平均温度は61℃をキープ。
温かいというより熱いと感じる人もいそうです。
この高温は野外環境でも約12時間続くので、寒い冬の時期のキャンプや野外スポーツでも頼りがいのある、おすすめの商品です。
桐灰 カイロ マグマ 貼らない 30個入 スペック
詳細
サイズ:13×9.5cm
最高温度:73℃
平均温度:61℃
持続時間:約 12時間
まとめ
カイロの歴史は古く、江戸時代の温石までさかのぼることができます。
現在キャンプ用として主流になっているのは使い捨て、充電式、オイル式の3つ。
充電式は充電して使用します。
スイッチを入れるだけですぐ使用できるところ、温かさが安定しているところが大きなメリット。
電源があるサイトに行く場合、モバイルバッテリーやポータブル電源を持参する場合はかなり心強いアイテムになります。
オイル式は昔ながらの白金触媒式の仕組みを利用したカイロです。
何度も繰り返し使え、炎が出ず最長24時間温かさをキープできるというエコなカイロでベテランキャンパーを中心に人気のある商品です。
最後が使い捨てカイロ。
誰しも一度は使ったことがあるカイロで、袋から開封してすぐ使えます。
衣類や布製品など貼るタイプと貼らないタイプがあって、どちらも軽くコンパクトで使い方も簡単。
お手軽さや使い勝手の良さで言うと、冬キャンプには使い捨てカイロがおすすめです。
特に貼るタイプは、カイロを当てる場所のポイントをおさえるだけで全身ぽかぽかになります。
むしろ熱いくらいになる場合もあったりして、寝袋を暖めたりするにも便利です。
屋外用の高温を発するカイロもあります。
このように便利な携帯用カイロをうまく防寒に活用して、楽しい冬キャンプを過ごしてください。
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