人が減り、空気が澄んで星がきれいな秋冬こそ、実はキャンプのおすすめシーズン。
アウトドア用のダウンジャケットなどの防寒具を着こんで天体観測を楽しむと、めちゃくちゃたくさんの星が見えて感動してしまいます。
寒い中で、温かい焚き火を囲んでの料理を食べたり飲んだりするのも格別です。
寒いと感じながらも、友人と時間を忘れて語り合っちゃうなんてこともありがちですよね。
この時間がキャンプの中で本当に楽しい時間だと思いませんか?
パチっと弾け飛ぶ火の粉が飛んできて、着ていたアウターの袖口に着地したんです。
飛んでくる火の粉がスローモーションのように見えても、身体は動かずだた目で追うだけ。
袖についたと思った途端に払い除けたんですが、しっかりと穴が空いていたんです。
以前、パタゴニアのダウンを着ていた時に、そんな経験をしました。
冬キャンプでは焚き火が楽しいですよね。
でも気がついたら着ていた衣類が穴だらけになっていたなんて経験、僕以外の人もしているはずだと思います。
あれって、ちょっと悲しいですよね・・・。
今回はそんな寒い秋冬キャンプに是非おすすめしたいアウター、ずばり難燃素材を使用したアウトドア用ダウンジャケットをご紹介たいと思います。
冬キャンプには難燃素材のダウンジャケットが断然おすすめ!
焚火の火の粉にご用心
焚き火に使用した薪がちょっと湿っていたななんて思っていると、突然パチっと爆ぜますよね。
その音とともに空中に舞う火の粉。
なんて言って、避けることができれば良いんですが、それが出来なくて着ている服にくっついてしまうと穴が空いてしまいます。
特に化繊と呼ばれるポリエステルなどの素材の場合は要注意です。
本当に一瞬で穴が空いてしまうんです。
サッと払い除けたと思っても、全然ダメなんです。
そうならない為には、焚き火をする時には燃えにくい素材の服を着るのがベストだと思います。
綿100%の素材がおすすめで、他にもアウトドアメーカーの「難燃素材」や「防炎素材」と呼ばれる専用のウェアがおすすめです。
難燃とは「燃えない素材」というわけではなく、その名の通り「燃えにくい素材」であるという意味です。
そして防炎もまた、表面についた火をすぐに消し事故から守る「自己消火性に優れた素材」であるということです。
作業着で有名なワークマンの焚火用ウェアが大ヒットしたのも記憶に新しいですよね。
冬キャンプはどうする?
それでは寒い冬キャンプだったら、どうしたらいいと思いますか?
キャンプでは、フリースというイメージがありますが、それら防寒性の高いフリース素材やネル素材など表面が毛羽立っている衣類は、火が付くと表面が一瞬で燃え広がってしまう「表面フラッシュ」が起こりやすいのでおすすめできません。
防寒を考えるとやはりダウンジャケットがおすすめなのですが、タウンユースで使うダウンジャケットの表面は主にポリエステル製が多いんです。
それだと火の粉にほんの少し触れただけで穴だらけになってしまうので、かなり穴が空く危険性が高いんです。
穴が空いて後悔する前に、対策が必要だと思います。
そこでキャンプに着ていきたいのが、表面に難燃素材と呼ばれる燃えにくい素材を使用したダウンジャケットです。
アウトドア用ダウンジャケットの選び方 4つのチェックポイント
①ダウンとフェザーの割合
出典:楽天
ではアウトドア用ダウンジャケットの選び方について、詳しく説明したいと思います。
ダウンジャケットの中に封入されているダウンやフェザーってありますよね。
あれって、同じ水鳥の羽でも、形や取れる場所により名前が異なるんです。
ダウンは胸のあたりのふわふわとした芯のない羽です。
フェザーは真ん中に芯のあるよく見る形の羽のことを言います。
フェザーよりダウンの方がより暖かく軽いことから、ダウンの割合が高いジャケットの方が価格が高くなる傾向にあるようです。
ダウンのふわふわとした感触やより暖かさを感じたいのなら、ダウンの割合が70%以上あるものがおすすめです。
しかし登山やキャンプの場合、ダウンの割合を増やしすぎてしまうと厚みがありすぎてコンパクトにならないといった不都合もあるので、その辺は着用するシチュエーションを考慮すると良いと思います。
②かさ高を表すフィルパワー
フィルパワー(FP)とは、ダウンの反発力や復元力を表したものです。
同じ量のダウンでも、フィルパワーが高いものの方が空気を含み良く膨らむので、より暖かさを感じることができると思います。
700FP以下で普段使いに、700~800FPでアウトドアや登山でも使え、それ以上は雪山でも使用できます。
③天然と化繊
ダウンには天然ダウンと化繊ダウンがあります。
天然は水鳥の羽毛を使用したもので、化繊は化学繊維を使用して空気の層を作り出したもの。
そう聞かれてもそうでもなくて、それぞれにメリットとデメリットがあります。
天然は軽く保湿性に優れるといったメリットがある一方、破れや水濡れにより中身が膨らまなくなり、暖かさを感じにくくなるというデメリットもあります。
化繊は水濡れに強いので多少ハードな環境でも気にせず使用できますが、ダウンに比べると重く、暖かさも劣ってしまいます。
④性能の違い
アウトドア用ダウンジャケットの場合、雨や雪などの突然の天候悪化に備え、表面に撥水加工がされていたり耐水性の高い素材を使用しているものがおすすめです。
中のダウンが濡れると重くなったり、冷えてしまうことも。
縫い目もできるだけ少ないものだとなおよいです。
また、風を通さない素材であれば中の暖かい空気を逃がさないし、表面に燃えにくい難燃素材を使用していれば火の粉で穴があく心配も少ないです。
難燃素材のマウンテンパーカーの下にインナーダウンと呼ばれる薄手のダウンジャケットを着こむのもおすすめです。
冬キャンプに着る難燃素材のダウンジャケット おすすめ商品
NANGA ナンガ 別注モデル 焚火 ダウンジャケット TAKIBI DOWN JACKET
出典:楽天
1941年に滋賀県で誕生した羽毛商品メーカー「ナンガ」は寝袋(シュラフ)や登山・アウトドア向けのアパレルを開発・販売しています。
ダウンは比較的後になってから開発が始まった商品ですが、その品質の高さから評判を集め、大人気商品となりました。
ナンガのベストセラー商品である「オーロラダウンジャケット」のデザインと、難燃素材「焚火」を融合した別注モデルが個人的におすすめです。
パタゴニアのダウンジャケットに穴が空いてしまったので、これとは別のROCOCO別注のナンガの焚火ダウンジャケットを購入しました。
表面に難燃素材を使用しているので、冬キャンプでの焚き火やキャンプファイヤーの火の粉など、火を使うシーンでも安心して着用することができます。
中に入っている原料の羽毛は乾燥した状態で徹底的に除塵され、洗浄機と高速脱水機でしっかりと洗浄されます。
130度もの高圧蒸気で20分間乾燥されるため、この時点でついている虫やウィルスは完全に死滅。
熱くなった羽毛は冷却除塵機で冷やされつつ再度の除塵にかけられます。
最後にイオン処理を行い残った細かいゴミや塵を取り除き、オゾン処理にてニオイの処理と防臭・殺菌を行います。
以上の工程を日本国内の工場でしっかり行うため、ナンガの羽毛は安心・安全なんです。
デザイン面にもこだわりがあります。
高さのある襟は首から入る冷たい風や空気をしっかりガードし、フードにはフロントだけではなく後頭部にもドローコードがありフードの大きさを微調整することができます。
着心地もしっくりくるよう、アウター着用でも動きやすさを重視して下からも開閉可能なダブルジップを採用。
ウェスト部分にも調節可能なドローコードがあり、下からの冷気の侵入をしっかりガードします。
胸元、内側にジップ付きポケットが、大容量の腰ポケットにはハンドウォーマーがついているので、かじかんだ手を入れたら暖かく感じます。
ダウン80%・フェザー20%、650FPとなっており、普段使いにもおすすめのダウンジャケットです。
NANGA ナンガ 別注モデル 焚火 ダウンジャケット TAKIBI DOWN JACKET スペック
詳細
素材:表地 難燃素材ポリエステル93%・ケプラ7%、
素材:裏地 50dnポリエステル・ポリエステル10%、
羽毛:ダウン80%・フェザー20%(650FP)122g
サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL
F/CE. × NANGA(エフシーイー × ナンガ) ファイヤーレジスタント ダウンジャケット
出典:楽天
F/CE.×NANGA ファイヤーレジスタント ダウンジャケットは、ミリタリー系アウターで人気の高いN3-Bジャケットをアップデートし、メインの素材に軽量な難燃素材を採用したアウトドア用ダウンジャケットです。
全体的にややゆったりとしたリラックスシルエットで、腕回りが動きやすいようラグランスリーブ仕様になっているのが特徴。
裾にはドローコードが、袖口にはブランドロゴ入りのベルクロカフがあり、ゆったりさせながらも気になる部分にはしっかりフィット感を持たせ、冷気の侵入も防ぎます。
ダウン90%フェザー10%でフランス産のホワイトダックを使用。
しなやかで柔らかいホワイトダックの羽毛は保温性や断熱性、弾力性に優れ着心地だけでなく触り心地も抜群です。
羽毛の洗浄は日本国内で徹底的に行われているので安心です。
表面には火に強く水にも強いというアウトドアでは非常に心強い素材。
この難燃ナイロンは燃えにくいだけでなく、耐水圧20,000mm、透湿性20,000g/sm/24hoursというレインコート並の高い透湿防水性を持っています。
首回りをしっかり覆えるよう襟が高めにデザインされていて、細かい調節が可能なドローコードや内部には形状記憶のワイヤーが仕込まれています。
胸部のポケットには止水ジップを使用。
アームウォーマー付きのスラッシュポケット、大きなフラップポケット、バックにはグローブ・ストール用ポケット、内側にはインナーポケット、さらに袖にはコンシールファスナーを使用した秘密のスタッシュポケットとデザインのアクセントとなる便利なポケットがたくさんついているのも嬉しいポイントです。
F/CE. × NANGA ファイヤーレジスタント ダウンジャケット スペック
詳細
素材・表地:ナイロン100%(PUラミネート)
素材・中綿:ダウン90%・フェザー10%
素材・裏地:ポリエステル100%
サイズ展開:S、M、L
重量:約1300g(Lサイズ)
耐水圧:20,000mm
grn outdoor / ジーアールエヌ アウトドア ダウンジャケット メンズ HIASOBI CAMPER DOWN JACKET
出典:楽天
アメリカンカジュアルの古着屋からスタートしたアパレルブラント「grn」。
「grn outdoor」はgrnから新たに誕生したアウトドアブランドです。
表面には独自開発したBURNING DEFENCEという難燃素材を採用。
ミリタリーテイストあふれるデザインに仕上げました。
中身のダウンも750FPとアウトドアでの着用も問題なく、暖かさも抜群。
「SOTOスライドガストーチ」専用ポケットなど様々なポケットを多数配置し、ジャケットに道具をしまいながらの作業がしやすい仕様も嬉しいポイントです。
フードの首元は高めなデザインで、難燃素材の襟が火の粉から口元もしっかりガード。
冷気を侵入させにくく、暖かさも抜群です。
grn outdoor ダウンジャケット メンズ HIASOBI CAMPER DOWN JACKET スペック
詳細
素材・表地:綿100%、
素材・裏地:ナイロン100%、
素材・中わた:ダウン90%・フェザー10%
サイズ展開:M、L、XL
強化撥水加工
クリフメイヤー×ナンガ(KRIFF MAYER×NANGA) リバーシブルダウンジャケット
出典:楽天
元々はスーツを扱う紳士服のメーカーだったクリフメイヤーですが、創始者の息子の代でカジュアル路線になりました。
古着のようにラフなアメリカンカジュアルさがブランドの特徴。
アメカジスタイルは年齢を選ばない幅広い層に人気です。
こちらの商品もまた、ナンガとのコラボモデル。
国内でしっかり洗浄された高品質のホワイトダックダウンをたっぷりと使用しており、割合はダウン80%フェザー20%となっています。
表地には撥水性が高く保温力があって丈夫なリップストップナイロンを使用。
裏地には難燃素材の「ケブラ」を使用しています。
この商品の特徴はシーンによってこの裏表をリバーシブルで使い分けることができるところにあります。
アウトドアならではのカラフルでビビットな色のジャケットが気になっていても、普段使いを考えているとつい落ち着いた黒やネイビーなどの色を選んでしまいがちな人もいるはず。
リバーシブルなら気軽にカラフルなジャケットにもトライできそうです。
もちろんデザイン面にもこだわりがあり、緩やかな曲線を描いたカーブヘム仕様の裾で腰回りを緩やかに包み、暖かさをしっかりキープ。
高めの襟で首元からの冷たい冷気の侵入を防ぎます。
アメカジブランドならではのスッキリとしたシルエットでごわつきすぎず、着ぶくれ感が薄いところもおすすめポイントです。
クリフメイヤー×ナンガ(KRIFF MAYER×NANGA) リバーシブルダウンジャケット スペック
詳細
素材・表地:ナイロン 100%
素材・裏地:ポリエステル 93%・アラミド(ケブラー)7%
素材・充填物:ダウン 80%・フェザー 20%
サイズ展開:M、L
羽毛量:120g
GRIP SWANY グリップスワニー ファイヤープルーフダウンジャケット2.0
出典:Yahoo!ショッピング
すらりとしたスマートなシルエットがきれいなグリップスワニーのダウンジャケットです。
GRIP SWANYが開発した独自の難燃素材「FIRESHIELD」を使用しており、自己消火性に優れ、万が一節炎しても溶融することなく炭化し事故から守ることができます。
この素材は国内の検査機関においても難燃素材としての基準をクリアしました。
ダウン80%フェザー20%、首元はハイジップ仕様でしっかり暖かく冷たい風から守ります。
両サイドや内側には便利なポケットがついており、細々としたものや貴重品を入れることも可能。
中でも特筆すべきはジッパー付きの両胸のポケットで、同ブランドのグローブをすっぽりと収めることができるほど大きなポケットとなっています。
キャンプパンツなどで人気が高いグリップスワニーは、やっぱりキャンプに似合うブランドですよね。
ブランドネームのいい印象もありますが、見た目のデザインもおしゃれなので、着ている自分に満足しちゃいそうです。
グリップスワニー ファイヤープルーフダウンジャケット2.0 スペック
詳細
素材・表地:綿100%
素材・裏地:ポリエステル100%
素材・詰め物:ダウン80%・フェザー20%
素材・リブ部分:ポリエステル97%・ポリウレタン3%
サイズ展開:M、L、XL
GRIP SWANY グリップスワニー ファイヤープルーフダウンジャケット20 FIREPROOF DOWN JKT 2.0 メンズ GSJ-53 ダウン ジャケット アウター アウトドア
Whole Earth ホールアース FPS DOWN ジャケット WE28JL53
出典:楽天
アウトドアギアブランドWhole Earthの難燃・防炎(自己消火性)に優れたアウトドア用ダウンジャケットです。
高めの襟とダウン80%フェザー20%で寒いアウトドア環境下でもしっかり暖かさを感じることができると思います。
このダウンジャケットは、Smart BlackというCHORIが独自開発した素材を使用しています。
Smart Blackは高い熱伝導率を持ち、使用された特殊カーボンポリマーが体温を吸収すると生地全体に素早くエネルギーを伝え蓄熱するという特性があります。
また、カーボンによるUVカット効果や帯電を防止する効果もあるんです。
タイトめのシルエットで、街中でもアウトドアでもスタイリッシュに着こなすことができそうです。
Whole Earth ホールアース FPS DOWN ジャケット WE28JL53 スペック
詳細
素材・表地:アラミド65%・レーヨン35%
素材・裏地:ナイロン100%
素材・詰物:ダウン80%・フェザー20%
サイズ展開:M、L、LL
まとめ
冬キャンプでは難燃素材のダウンジャケットがおすすめです。
ダウンの暖かさをより感じたい時は、ダウンの割合が70%以上で700FP以上のものを選ぶのがおすすめです。
山やキャンプ場では天候がかわりやすいので、その対策にできるだけ縫い目の少ない、撥水・耐水加工を施してあるものを選んでおくと安心です。
ダウンは中身の羽毛が濡れてしまうと、温かさや軽さを発揮できなくなってしまうデメリットがあるので、雨にはなるべく濡れないようにしておくことが重要です。
また、冬キャンプでは焚き火が重要ですよね。
暖を取るためにも、語り合うにも必要なイベントです。
でも、その楽しい焚き火の時間が、火の粉によって台無しになってしまうことがあるんです。
それは、化繊素材でできたダウンジャケット等のアウターを着ていると、飛んできた火の粉にふれた一瞬で溶けて穴が空いてしまいます。
秋冬キャンプで使用するダウンジャケットは、難燃素材が絶対におすすめです。
難燃素材は、着ている服を守るだけではなく楽しいキャンプの気分も守ってくれる、頼りがいのある素材なんです。
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