「キャンプ初心者におすすめブランドは?」なんて質問に答えるのなら、多くのキャンパーさんは無難に「コールマン」と言いそうですよね。
赤地に白い英字ロゴの入ったおしゃれなデザインに、圧倒的な品揃えの良さと幅広さ、そして適度な価格設定と使いやすいアイテムが取り揃えられている点においても、コールマンはキャンプ初心者からベテランまで幅広くおすすめのブランドと言えるでしょう。
そんなコールマンから登場している「マルチレイヤースリーピングバッグ」というシュラフ、これがまたなかなかに優秀。
発売されたのは2019年と結構前のなのですが、いまだにコールマン公式サイトのお気に入りランキングでランクインしているくらいの人気商品なんです。
今回は、コールマンのマルチレイヤースリーピングバッグの魅力と、メリット・デメリットについて詳しく紹介します。
コールマンのマルチレイヤースリーピングバッグとは?
出典:楽天
コールマンのマルチレイヤースリーピングバッグが初めて発売されたのはなんと2019年2月のこと。
希望小売価格は15,950円と、現在と変わっておりません。
使用時のサイズは約90×200cm、収納時は約52×29×38cmとなり、専用の収納バッグが付属します。
マルチレイヤースリーピングバッグは、封筒型の見た目はゆったりとしたシュラフで、4シーズン対応モデルというこれ1つあれば全ての季節のキャンプに対応できてしまうという優れものなんです。
このシュラフ特徴は、3つのレイヤーが1つに重なった構造になっていること。
これら3枚のレイヤーを組み合わせて、使用者にとっての快適な温度や使用時の外気温に合わせて使用下限温度を変更できるという、画期的な設計になっていることで話題を集めているようです。
出典:楽天
例えば1番外側になるアウトレイヤー、内側になるミッドレイヤー、いわゆる封筒型シュラフのインナーシーツとなるふかふかのフリースの3枚全てを重ねることで、快適温度は-5℃までに対応可能。
アウトレイヤーとフリースを組み合わせることで5℃まで対応。
ミッドレイヤーとフリースで12℃まで対応可能。
オールシーズン使える秘密は、組み合わせても分割しても使用できることにあるんです。
むしろ暖かすぎて秋口には暑いとか、冬場でも暖かすぎて足元を開いて内部の温度調節をした、なんて口コミもみかけました。
さらに寒い真冬は、電気毛布や湯たんぽを併用したら暑すぎたなんて意見も。
夏はファスナーを開いて、2人で1枚をブランケットのように使ったりなど、その日の気温やキャンプ場の標高、人数などで色々工夫して使用できそうです。
とにかく自宅の布団並に暖かく、3枚を自由に組み合わせて調整できるというのが「コールマンのマルチレイヤースリーピングバッグ」という商品の特徴です。
材質は表地・裏地・中綿共にポリエステル製で、肌触りはさらっとしていて、レイヤーごとに個別にバラせば洗濯機で丸洗いもできます。
内部には留め具がついていてレイヤー同士がずれないようにしっかりと固定もできます。
快適温度
・3枚全てを重ねる:-5℃
・アウトレイヤーとフリース:5℃
・ミッドレイヤーとフリース:12℃
マルチレイヤースリーピングバッグは連結して使用できる!?
出典:楽天
マルチレイヤースリーピングバッグは、布団並みに暖かいと話題になっているのですが、実際にファスナーを開けば布団のように使えちゃうんです。
布団状態にして開けば通気性が良くなり、暑い時期も快適に過ごすことができるでしょう。
あまりのふかふか具合と暖かさに、キャンプで使用しない時には来客時用の布団にしたり災害時用の備えとして使用している人もいるなんていう口コミもありました。
しかも、同じマルチレイヤースリーピングバッグを複数持っていれば、連結して大きくすることも可能です。
その連結方法はとても簡単。
ファスナーを開いて、アウターレイヤー同士をファスナーで繋ぐだけ。
その後、内部のミッドレイヤー・フリースがずれないように留め具で留めて使用しましょう。
簡単な連結方法で、ダブルベッドのように広々と使えるのも嬉しいポイントですよね。
体が大きな人やシュラフの寝苦しさが苦手な方、小さな子供がいるキャンパーさんには、特に嬉しいポイントではないでしょうか?
マルチレイヤースリーピングバッグの洗濯方法とは?
マルチレイヤースリーピングバッグは、口コミや公式サイトでも紹介されている通り、洗濯機で丸洗いできるところも魅力の1つ。
あまりの暖かさに汗をかいてしまうこともあるようなので、自宅で簡単にメンテナンスできるのも大きなメリットですよね。
しかしマルチレイヤースリーピングバッグは、あまりにしっかりとした作りなので、全部まとめて一度に洗濯をするのは洗濯機のサイズ的に無理なご家庭もあるかもしれません。
5.5kg以下の洗濯機では、一番外側のアウトレイヤーは洗えなかったという口コミもあります。
ポリエステル製でそれなりの重みもあるので、いっそ全部まとめてコインランドリーで洗って乾燥までしてしまうのも手かもしれません。
コインランドリーを使用しても、クリーニング店よりリーズナブルに仕上がるでしょう。
マルチレイヤースリーピングバッグは、他のシュラフよりも重いという口コミが目立つので、洗った後の干す作業の手間を考えても、コインランドリーがおすすめです。
マルチレイヤースリーピングバッグの畳み方のコツ
コールマンのマルチレイヤースリーピングバッグの口コミやレビューを見ていると、とにかく出るのが収納方法の大変さ。
この収納方法ですが、畳み方のコツさえ知っていれば少し楽になりますので紹介しておきます。
マルチレイヤースリーピングバッグは、まず全体を縦に2つ折りにします。
そして、紐がついていない方の端からくるくると巻いていきましょう。
この時に、膝を乗せて体重をかけるようにしながらやると、コンパクトになります。
紐をフックでひっかけるところんと丸くなるので、そのまま収納バッグに収納します。
マルチレイヤースリーピングバッグをもっともっとコンパクトに収納する方法とは?
先ほども紹介した通り、マルチレイヤースリーピングバッグによくない口コミ、デメリットがあるとすれば、それはとにかく重くて収納しにくい、かさばる、一度開いたら元に戻せないなど、片付けが困難であること、収納方法が難しいという点です。
前の項目で紹介した通りの収納方法が公式であるにも関わらず、それでも収納しにくい、かさばる、元に戻せないという意見が後をたたないのです。
そもそも重さが約4.9kgもあるので、やはりダウン製シュラフなどに比べるとかなり重いです。
そして3枚のレイヤーを重ねてあることを考えても、普通に畳んで付属のキャリーケースに収納しても大きく重い、むしろキャリーケースにうまく収まらない、なんて意見も見られます。
「コンパクトカーの荷台がマルチレイヤースリーピングバッグで埋まってしまった」なんて意見もあるほどなので、そのサイズと存在感たるやかなりのものなんでしょう。
ふかふかであったかい、もちもちな感触がたまらない、なんてコメントもある中、お布団みたいなシュラフなので、こうなるのはある意味仕方ないことなのかも知れません。
ですが、これは大きな落とし穴といえそうです。
使用者・愛用者の皆さんもこれには苦労しているようで、たくさんの口コミやレビューの中から付属の収納バッグに入れる以外の方法でいくつか解決策がありましたので紹介させていただきます。
①大きなバッグに詰め込む
まず1つ目の解決策は、マルチレイヤースリーピングバッグの付属のケースに入れる事、コンパクトにする事をもう諦めてしまい、とにかく詰め込むことに特化する作戦です。
ざっくりと畳んだ時のサイズよりも大きなバッグを用意し、使用前・使用後はそのバッグの中にとにかく詰め込んでしまいましょう。
マルチレイヤースリーピングバッグをケースに収納する事もできず、ただだらしなく畳んで車に詰め込んでいくよりも、綺麗かつ整えて持ち運ぶことができます。
②スーツケースのベルトで縛りつける
マルチレイヤースリーピングバッグにも収納時にまとめやすいように紐がついていますが、それよりも太い100円ショップなどで購入できるスーツケースベルトを購入し、十字にギュッと締め付けて縛りつける作戦です。
ベルトでまとめることでばさつかせず、すっきりとコンパクトにまとめることができます。
ホームセンターで購入できるバンジーロープを利用している人もいるようですよ。
③布団用圧縮袋を活用する
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かさばる布団を詰め込んで、チャックで封印!
バルブから掃除機で内部の空気を吸い込んで圧縮させてしまう布団用圧縮袋を使用する作戦です。
これは本当にぺったんこになるのでおすすめ・・・なのですが、キャンプに大きな掃除機を持っていくことができないのが玉に瑕ですね。
そんな時には、小型のハンディタイプの掃除機を持っていくか、手動ポンプ付きの布団圧縮袋がおすすめです。
手動でも、掃除機でも吸えるタイプを購入しておくと、自宅では掃除機で、帰りは手動でと選ぶことができるので準備が楽になります。
また、こちらの商品はサイズが大小色々選べるので買い足しも便利。
人数が多い時、できるだけコンパクトにしたい人には布団用圧縮袋の利用が良いでしょう。
マルチレイヤースリーピングバッグのメリットとデメリット
以上と口コミやレビュー情報を踏まえて、マルチレイヤースリーピングバッグのメリットとデメリットについても触れてみたいと思います。
メリット
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①使い方次第で本当にオールシーズン・複数人対応できる
オールシーズン対応、なんていいつつも封筒型のシュラフはインナーシーツを買い足したりなど、実際はオールシーズン使えない、なんて製品もあったりするのですが、マルチレイヤースリーピングバッグは本当にオールシーズン対応可能です。
3枚のレイヤーから構成されるシュラフを組み合わせたり、ファスナーを開いて通気口を作ったり、開いて1枚のブランケット状態にして使ったりなど、使い方は自由自在。
使用可能な気温は-5℃から12℃と本当に幅広いんです。
積雪するような極寒な地域でない限り、冬でも使うことができるでしょう。
同じ製品を連結して、2人用として使用することもできます。
その連結方法は、ファスナーを開いて閉じるだけなのでとても簡単。
内部のミッドレイヤーやフリースは、1人で使う時と同じように、留め具で留めてずれないようにすることもできます。
②お手入れが簡単
使用している素材はポリエステルなので、自宅で簡単にお洗濯することができます。
しかし、5.5kgの家庭用洗濯機ではアウターレイヤーが洗濯できなかったという口コミも見かけました。
なのでいっそ、全部まとめて乾燥機までコインランドリーに持ち込んでしまってはいかがでしょう?
このマルチレイヤースリーピングバッグの重量は4.9kgと結構重たいです。しかも洗濯で水を含むと、より重くなって干すのも大変になってしまうでしょう。
だったら乾燥機までしっかりお手入れしてしまった方が楽だと思います。
クリーニング屋さんに持ち込むよりも全然安上がりですしね。
③シュラフ以外の使い道も!
マルチレイヤースリーピングバッグは、ふかふかでもちもちで暖かく、まるでお布団のようなシュラフだという口コミやレビューが本当に多い製品なんです。
寝心地も良く、真冬や北陸・東北の車中泊でもぐっすり眠れた〜なんて口コミもあるほど。
そんな暖かなシュラフ、ファスナーを開けば布団にもなります。
急な来客の布団に使ったり、はたまた災害用の備えとしても超おすすめ。
シュラフはどうしても収納スペースを占領してしまうキャンプギアなだけに、キャンプだけでない使い道があるのは大きなメリットと言えるでしょう。
メリット
①使い方次第で本当にオールシーズン・複数人対応できる
②お手入れが簡単
③シュラフ以外にも来客用の布団等の使い方もできる
デメリット
①収納しにくい
ふかふかでもちもち、3枚のレイヤーからなるまるでお布団のようなシュラフ。
そう言われると想像もつくかもしれませんが、こちらのマルチレイヤースリーピングバッグは、とにかく収納しにくいんです。
口コミの中にはとにかく、暖かくて気持ちがいいという高評価と共に、収納しにくいという言葉が目立ちます。
中には一度出すと元に戻せない、付属の専用ケースの中にも戻せない、なんて人もいるくらいなんです。
片付けが困難なのは、キャンプではかなり大きなデメリットとなり、持ち運ぶ時も自宅での収納時も困ってしまいますよね。
公式では収納方法が紹介されているし専用のケースもありますが、どうしても元通りにできない方は先ほど紹介した方法でコンパクトに持ち歩いてみてはいかがでしょうか?
②重くてかさばる
マルチレイヤースリーピングバッグはポリエステル商品なので、ダウンなどに比べるとどうしても重量が出やすくなります。
その重さは4.9kgとかなりの重量級。
3枚のレイヤーをフルで持ち歩くとなるとその嵩はかなりのものとなり、コンパクトカーでの収納はちょっと厳しいかも、という意見もありました。
その為、登山用に使用する、移動に電車を使うキャンプには向いていません。
大きなバッグに詰め込んだり、スーツケース用のベルトでぎゅっと縛りつけるなどがおすすめですが、これらよりももっとおすすめなのが、布団用圧縮袋による持ち歩き。
手動で空気を抜ける圧縮袋もありますので、ぜひチェックしてみてください。
とはいえ、この圧縮袋でペラペラに圧縮できてもその重さは変わらないので、やっぱりマルチレイヤースリーピングバッグは車を利用してのキャンプに向いています。
③製品によっては縫製が甘いものもある
これも口コミでみかけたのですが、製品の個体差によってはファスナーなどの縫製が甘いもの、ファスナーの開閉がしにくいものがあるようです。
到着した商品に問題がある場合、または返品したい場合には、商品の到着後7日以内にコールマン公式ページの問い合わせフォームより申し出が必要です。
8日以上経過すると交換・返品はできなくなります。
他にも様々な条件などありますが、明らかな不良品は交換してもらったという口コミやレビューもみかけました。
購入した商品が届いたら、まずファスナーの開閉や縫製など細かいところをしっかりチェックしておきましょう。
デメリット
①収納しにくい
②重くてかさばる
③製品によっては縫製が甘いものもある
コールマン マルチレイヤースリーピングバッグ スペック
- 使用時サイズ:約 90×200cm
- 収納時サイズ:約52×29×38cm
- 重量:4.9kg
- 材質:表地/ポリエステル・裏地/ポリエステル・中綿/ポリエステル
- 付属品:収納ケース
- 快適温度:アウトレイヤー+ミッドレイヤー+フリース -5℃
- 快適温度:アウトレイヤー+フリース 5℃
- 快適温度:ミッドレイヤー+フリース 12℃
まとめ
コールマンのマルチレイヤースリーピングバッグは、2019年に販売開始以来、今も公式サイトのお気に入りランキングにランクインするほどロングセラーを続けている人気商品です。
そのレビューの数も多く、評価も高いです。
3枚のレイヤーを重ねることでの抜群の暖かさ、お家で洗濯ができるほどのお手入れの簡単さ、開いて使ったり、重ねて使ったり、足したり増やしたりしながらその日の気温や季節に合わせてオールシーズン使えるところや、同じ製品を持っているとファスナーで簡単に連結させ使うことができるなど、マルチレイヤースリーピングバッグにはメリットがたくさんあります。
このようなシュラフは使用しない時の収納で嵩張ってしまいがちなんですが、布団のような使い心地から来客用の布団や災害時の備えとして普段使いしている人もいるようです。
ですがこの高評価レビューと同時に、とてもかさばる、重い、収納しにくい、持ち運びしにくいというデメリットも同時に紹介されていることもマルチレイヤースリーピングバッグの大きな特徴といえます。
付属の収納バッグがあるのですが、「一度広げてしまうとここに再び収納できない」なんて人もいるくらいで、携帯性や収納面においては評価は高くないと言わざるを得ません。
ただ、布団並に暖かいことや3枚重ねての使用すること、ふかふか、ふわふわの使用感などのレビューがあるくらいなので、コンパクトに折りたたむのはちょっと無理かもって思ってしまいますよね。
「徒歩や電車移動でのキャンプや登山には向かない」「コンパクトカーではちょっと場所を占領しすぎる」などの意見もあり、レビューや口コミにはマルチレイヤースリーピングバッグをマイカーへコンパクトに収納するアイデアもありました。
スーツケースベルトなどでギュッと締め付けたり、布団用圧縮袋がおすすめだそうです。
圧縮袋は主に掃除機で内部の空気を吸うものが多いですが、手動のポンプが付属しているものもありますので、車にスペースがない方、ファミリーキャンプで複数枚マルチレイヤースリーピングバッグを用意したい方などはぜひ圧縮袋の導入を考えてみてください。
Coleman(コールマン)マルチレイヤースリーピングバッグ
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