汗をかいてせっかく設営したテントやタープも、地面にしっかり固定しなければ崩れてしまいますよね。
そんな時に使うペグ。ペグがなくてはキャンプが出来ないというくらいとても大切な道具。
なんて、ペグを持ってくるのを忘れてしまったら、それはもう一大事。
しかもペグは、テントやタープの数プラスαの予備を数本準備する必要があって、ペグを打つ為の専用のハンマーなども必要になります。
また、このペグは風の強さや地面の状態によって、ペグの長さや素材、種類などを変えた方が、安心感や使い勝手が違ってきます。
これらテントやタープの組み立てに必要なペグ等を、全て整理しながら収納できるケースがあったら便利だと思いませんか?
今回は、これらゴチャゴチャしがちなペグや、その他周辺の道具類をきれいに整理整頓できるペグケースについて、詳しく解説しつつ、おすすめのペグケースを紹介したいと思います。
ペグケースでペグを整理整頓!
ペグとは
テントやタープはロープやポールで布を張って組み立てますよね。
しかし組み立てただけでは形をキープできませんし、布がたわんでしまったり、風にあおられて吹き飛ばされてしまうこともあると思います。
そんな事故を防ぐために必要なのがペグです。
ペグは、テントやタープを地面に固定するための杭のことを言います。
素材はプラスチックやアルミ、ジュラルミン合金、スチール、鍛造鉄という鉄を何度も叩いて鍛えた素材で出来たものもあります。
ペグはテントやタープを購入すると付属してくることも多いのですが、このペグは地面の硬さや状態によって刺さりやすかったり刺さりにくかったりもしますし、叩き方を間違うと曲がったり壊れてしまうこともあります。
またペグの形状や長いものの方がより抜けにくかったりもするので、ペグはキャンプを続けていくうちに状況に合わせて使いやすいもの、気に入ったものを買い足して、キャンプに何本か持参して使い分ける人が多いようです。
ソロキャンプに必要なペグの本数・長さとは?
本数
ソロキャンプで使用するテントで使うペグの本数は、一般的に8本が多いようです。
タープを使用する場合も8本が多いです。
なので単純計算で、テント+タープを使用する場合、必要なペグの数は16本となります。
しかしキャンプ場の地面は、その場所その季節によって状況が違いますよね。
芝生や柔らかい地面であればプラスチック製のペグでも対応できますが、地面の状態によっては刺さらなかったり、ペグが破損してしまうこともあります。
それはもちろんピンペグなど普通の金属製のペグでも同じこと。
ペグの種類、長さによって得意不得意がありますし、ハンマーで叩いているうちにペグが曲がったり壊れてしまうことを考えると、ペグは必要本数+αで多めに持参しておいた方が安心です。
ペグの長さ
また、ペグにはメーカーや種類によって長さに違いがあるところもチェックしておいてください。
長さがある方がやっぱりしっかり固定されるんですが、抜けにくくもなるので撤収が大変になります。
長く頑丈なペグはその分重いのも、ソロキャンプでは気になるポイントです。
また、短いペグでも抜けにくい形になっているものもあります。
キャンプ上級者、ソロキャンプ上級者には、使用するペグのうち半分をしっかりとした長いペグ、残りを扱いやすいピンペグやネイルペグで固定したり、状況に合わせて登山用の軽量なペグを活用しているなんて人も多いようですよ。
なお、一般的にテントに必要なペグの長さは20cm以上、タープに必要なペグの長さは30cm以上と言われています。
使用するテントやタープの説明書をよく見て、正しい長さの物を使用してくださいね。
ペグケースって必要?3つのメリット
ここまで説明して、気になるところがありませんか?
そう、ペグって種類が多く、なんだかんだ沢山準備しなきゃいけないんですよね。
案外キャンパーさんの中には特に整理もせず、適当な袋にペグを詰め込んで出かけている人も多いようですが、キャンプの準備中にペグをばらばら出して作業するのってわかりにくいですし、忘れ物もしそうです。
そして何より雑多に見えてだらしない!
ソロキャンプだからこそ、ひとつのケースに綺麗に収納して必要なものを必要な時にサッと出した方が、作業効率もアップ。素早く準備を終えられます。
そして撤収作業時も、ペグケースを開いてさっと片づけてしまうだけ。
バッグ型になっていれば持ち運びもしやすいし、車などへの積み込みもしやすいのではないでしょうか。
それにきちんとしたペグケースにしまった方が、先が尖って硬いペグを穴が空きそうな袋に突っ込んで雑多に持ち帰るより絶対に安全です。
整理整頓が簡単で物の出し入れがしやすく、持ち運びやすく、そして安全。
以上3つのポイントが、ペグケースを使用することのメリットと言えると思います。
ペグケースの種類
①ソフトな持ち歩きケース バッグ型
キャンバス地や丈夫なナイロンなど布で出来たバッグ型のペグケースがバッグ型のソフトケースです。
軽く、使用しない時は折り畳んで収納しておくこともできます。
何かと使い勝手が良いので人気も高いのですが、ケースの構造によってはペグを無造作に放り込んでしまいがちなので結局中身が乱雑になってわかりにくくなってしまうというデメリットもあります。
②持ち歩くハードケース型
出典:楽天
工具箱にペグを入れて持ち歩くイメージです。
スチール製で入れ物自体が丈夫でスタイリッシュ。
武骨でかっこいいですよね。
お手入れも簡単ですし、多少乱暴に扱っても安心です。
中身の整理整頓もしやすいのですが、その反面中身のペグがぶつかりやすく持ち歩くときガチャガチャうるさいところは気になります。
③くるくる巻いて使うソフトなロール型
ロール式のペグケースは、広げた平らなケースにペグを1本ずつ挟み収納することができます。
1本ずつ綺麗に収めたら、くるくる巻いて付属の紐などで固定しましょう。
製品によっては、ハンマーも一緒に収納しておけるものもあります。
ロール状にまとまったペグケースをカラビナで腰に装着して持ち歩けるものもあるので、両手を空けたいキャンパーさんはチェックしてみて下さいね。
ただ、中身の重量がありすぎると、いびつな形に変形してしまうのがデメリットです。
ペグケースにはどんなものが代用できる?
100円ショップのアイテムを、ペグケースとして使用しているキャンパーさんもいるようなので紹介します。
ダイソーの折り畳み傘ケースは柔らかく、ファスナーで大きく中身を開くことができます。
ペグケースの中の整理用として活用しても良いかもしれません。
プラスチック製のパスタケースもおすすめだそうなんすが、日本で売られているパスタは大体25cm前後。
ペグの長さは20cmから大きいもので50cmくらいまであるので、パスタケースをペグケースとして使用したい場合はペグの長さとパスタケースの内側の長さを測ってから購入するようにしましょう。
他にも100円ショップには工具ケースや工具箱、ペットボトルホルダー、ベジタブルストッカーなどペグケースとして流用できそうなアイテムがたくさんあります。
工夫次第で色々なことができそうです。
ペグケースとしてだけでなく、ペグケースの中の整理用アイテムとしても優秀なものがたくさんあるので、なにか悩みがある人は足を運んでみるのもよいかもしれませんね。
また、セリアには最近アウトドア専用のコーナーができ、ペグケースを取り扱っている店舗もあります。
ペグケースの選び方3つのポイント
出典:楽天
①ペグのサイズで選ぶ
ペグには用途に合わせて20cm前後から50cmもの長いサイズのものまであります。
大きすぎるペグにケースが小さすぎてしまったり、小さなペグに対して大きすぎるケースを使用しては中身ががちゃついてペグを傷つけてしまうかもしれません。
せっかくお金をかけてお気に入りのペグケースを購入してもサイズが合わずに使用できないのはもったいないと思います。
自分が使いたいペグのサイズに合わせて、ケースを選ぶようにしましょう。
②整理のしやすさで選ぶ
テント用、タープ用など、素材やサイズによって複数のものを持ち歩きたい場合、ペグケースの中で種類別に分別できれば便利ですよね。
ロール型のペグケースには1本ずつ収納することができる穴もあり、細かく本数を管理することもできるのでペグの紛失も防ぐことができます。
小分けできるケースや仕切りがあるものも便利です。
ケースの中に一緒に、ペグハンマーやロープ、自在金具などを収納できるペグケースが便利ですよ。
③持ち運びやすさで選ぶ
ロール型のペグケースは身に着けて持ち歩くことができます。
専用のペグケースは安全性も高いので、ただのトートバッグや布袋のようにペグが突き付けてしまうような事故もありません。
持ち歩きやすいようしっかりとしたものを選ぶのが良いと思います。
おすすめペグケース
村の鍛冶屋 ペグ&ハンマー収納袋 8本入り MK-280F-RING
出典:楽天
村の鍛冶屋のペグ&ハンマー収納袋は、付属の紐にリングを取り付けたことでエプロンとしても着用可能な、くるくる巻いて使用する収納袋です。
エリッゼステーク28cm用のペグ8本と、ハンマーを刺して収納することができます。
設営・撤収作業中に腰に巻いておけば作業効率もアップ。
綿素材なので汚れたら自宅でのお洗濯もOKです。
サイズは約46cm×46cm。色はチャコールグレーです。
CAMPING MOON ペグ収納ケース
出典:楽天
CAMPING MOONのペグ収納ケースは、自社製品・国内大手メーカー等のハンマー1本と30cmまでのペグを、20本一括で収納可能なペグ収納ケースです。
また、20cmのペグであれば、上下方向から2倍、40本の収納が可能となります。
素材は6号帆布生地で出来ていて、展開サイズは47.5×31cm、収納サイズは31×Φ13cm。
補強布を施した2重構造で出来ており、ペグやハンマーを収納した後は丸めてマジックテープで固定して持ち運ぶことができます。
snow peak スノーピーク ツールケース マルチコンテナ M UG-074R
出典:楽天
スノーピークのマルチコンテナMは、6号帆布製、パラフィン・PU加工が施されています。
サイズはW44×H15×D16cm。
布製ですが生地が厚めで、内部には補強の為の樹脂板もあり丈夫にできています。
かなりの量のペグを入れても、まだ余裕があると評価の高いペグケースなんです。
ペグ以外の小物を入れるにもちょうどいいサイズ感だと思います。
asobito アソビト ペグケース キャンプ アウトドア STANLEY
出典:楽天
アソビトのペグケースは、綿の帆布にパラフィン加工することにより、優れた耐久性と防水性を持たせた丈夫なペグケースです。
使い込むごとに風合いに変化が起こっていくのも楽しい素材です。
サイズはW18.5×H41.5cmとスリムでコンパクトながら、ペグやハンマー、リッドリフターなども同じケースで管理できます。
シンプルで使いやすいデザインですが、約40cmの長さまでのペグを収納可能です。
asobito アソビト ツールボックス Mab-011
出典:楽天
同じくアソビトの防水帆布ケースから、ツールボックスMを紹介します。
防水性と耐久性を高めるため、綿の帆布にパラフィン加工を施した素材で作られていて、こちらは整理しやすいボックス型になっています。
プラップ式の蓋は中身が見やすく、ツールの出し入れも簡単。
簡単に開け閉めができるのでハンマーやペグ用だけでなく、調味料やキッチン用品を収納するにもおすすめです。
底と側面には箱の形をキープするベルポーレン素材を採用しています。
ハンドルも持ちやすく絞り加工が施されています。
TRUSCO(トラスコ) 山型工具箱 373X164X124 OD色 Y-350-OD
出典:楽天
スチール製の無骨系ペグケースと言えば、やはりトラスコの工具箱ですよね。
内寸は35.8×14.9×7.2cmと、40cmのペグはギリギリ収まらないので注意してください。
ハードな使用環境にも耐える頑丈なプレス一体型。
蓋が山型に盛り上がっているので、工具やペグが凸状になっても、蓋を閉めることができます。
中皿はついていないので、整理用の皿や仕切りなどを買うと、さらに使いやすくなるかもしれません。
まとめ
ペグの入れ物は、不要な袋や100円ショップでも手に入りますが、やはりペグ専用のケースや工具入れなどを使った方が使い勝手がいいですし、なにより見栄えがいいと思います。
種類別に整理できれば作業効率も上がるし、ロール型のものは1本ずつ収納して管理ができるので置き忘れもなくなります。
使用するペグのサイズや量に合わせて、ペグケースの大きさを選ぶようにしましょう。
ペグと合わないサイズのペグケースは使い物になりません。
やはりキャンプの相棒として長く使うのなら、専用の気に入ったものを使いたいものです。
是非チェックしてみて下さいね。
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アイキャッチ画像 出典:楽天