キャンプに行くと知らずしらずのうちに、手に怪我をしていることってありませんか?
僕はキャンプをやり始めた時には、素手で作業をすることが多かったので、あちこち怪我をして帰りました。
いつの間にか切れている指先、小指の付け根あたりの擦り傷、爪と指の隙間が剥がれそうな感じの痛みや腫れなど、原因不明な怪我をよくしていました。
何度かキャンプに行くと、少し手の保護のことを考えて軍手を持っていくようになったんです。
軍手は、伸縮性に優れいるので指が動かしやすく、しかも安価でどこでも購入することができて汎用性が高いので、キャンプで使用する手袋として一番使われやすいようです。
テントを組み立てたり、薪を割ったりなどの幅広い軽作業に使用することができます。
過去にファッションとして軍手が流行って、みんなパンツの後ろポケットに見えるように入れていた時期もありましたが、軍手はやっぱり軍手。
今どきファッションとしての軍手は流行らないし、せっかくのキャンプなんだから、オシャレでかっこいいキャンプ用のグローブを使ってみたいですよね。
また、汎用性の高い軍手だからこそ、逆にキャンプ中の使い勝手に物足りなさを感じてしまう人も多いはず。
そこで今回は、細かな作業向けのキャンプグローブを詳しく紹介しつつ、おすすめのワークグローブを紹介したいと思います。
キャンプにはキャンプグローブを使いこなそう!
軍手ではダメ?
汎用性の高い軍手に逆に物足りなさを感じてしまうとはいえ、キャンプに軍手はダメというわけではありません。
今や100円ショップやコンビニでも手に入るほど購入しやすい軍手は、もし忘れてしまっても出先で購入することができるので、とても便利です。
本来作業用手袋として作られたものなので、伸縮性があり指も動かしやすし、中には滑り止めなどがついていてものがつかみやすく、より作業しやすいものもあります。
しかし軍手にもデメリットはあります。
軍手の専門メーカーでは、作業内容に合わせて繊維や厚みなどで細かく商品が分かれていますが、コンビニや100円ショップで間に合わせに購入した軍手では、そう都合よくはいきません。
そもそもたくさんの種類の軍手を見たことがある人自体、少ないと思います。
また、薪割りやブッシュクラフトを行う時には、薄い軍手では素手よりマシ程度だと感じてしまうし、作業強度によっては一度でダメになってしまうこともあります。
指先が変に膨らんだ形になっていて、細かい作業がしにくいなんてこともあります。
また、熱を持ったものを扱う際にも軍手では、熱で溶けてしまうこともあるんです。
実際に僕も軍手を使っていた時は、熱を持った調理器具を持とうとしたらヤケドしちゃうくらいめちゃくちゃ熱くて、溶けて穴が空いてしまったこともありました。
安い軍手では耐熱性はほとんどないので、その作業自体をこなすことは無謀な事かもしれません。
焚き火など火を使う作業では、耐熱性に特化した耐熱グローブの使用がおすすめです。
テントの設営・ロープワーク・工具や刃物を使う時には、頼りない軍手ではなく、手にフィットしたレザー素材の薄めのキャンプ用グローブがおすすめです。
キャンプグローブを使う理由
出典:楽天
①手の保護
キャンプ用のワークグローブは、キャンプでの軽作業がしやすいように工夫がされていて、価格が高い分軍手より長持ちします。
細かな作業ができるように、動かしやすさなどに特化しているため、手にはめた時にストレスが少なくなっています。
このキャンプグローブを使う理由は、手の保護です。
キャンプをしていても、テントの設営やテープの設営では、グローブをしないという方は結構多いと思います。
しかし、ふとした瞬間に危険が迫ってくるんです。
やりなれたペグダウン、ハンマーでペグを打ち込む際に、間違って指を叩いてしまった・・・。
ローブが手をすり抜けて、手のひらが火傷してしまった・・・
いつの間にか、指先にトゲが刺さっていた・・・等など、経験したことはありませんか?
これらの事を防ぐために、キャンプでの軽作業でもグローブが必要なんです。
②ちょっとだけ熱いものを取り扱う
焚き火など火を扱う場合は、ワークグローブより耐熱グローブの方が安全に作業できます。
その事から、キャンプ=耐熱グローブというイメージを持っている人が大部分だと思います。
しかし、耐熱グローブは熱には強いけど、厚みがあるので作業には向いていません。
[そもそも焚き火をする時にグローブをしてやることは、薪をくべたり動かしたりすることがほとんどですよね。
長時間炎に晒される事って、少ないと思います。
ワークグローブでも、10秒程度ならなんとか熱に耐えることができるので、ちょっとした事ならできてしまいます。
それを考えると、ワークグローブなら、細かな作業ができ、ちょっと熱い作業がこなせる。
耐熱グローブなら、熱作業が50秒前後できるけど、細かな作業が不得意といった感じ。
少しの時間なら、ワークグローブで対応できちゃうのもポイントが高いと思います。
可能なら、作業用と耐熱用とグローブを使い分けるように、それぞれ1つずつ準備しておくのがおすすめです。
③かっこいいから
キャンプギアやウェアと同じく、カッコいいグローブを揃えておくと面倒な作業時もテンションが上がること間違いなしです。
細かな作業が得意なワークグローブを持っていれば、初心者っぽさも抜けてかっこいいと思います。
30年ぐらい前に流行った軍手を後ろポケットに入れるファッションも、今ではダサいし、そもそも知らない人も多いはず。
例えば、黄色いキャンプグローブ(ワーク)をポケットから出していれば、それはかっこいいと思いませんか?
キャンプグローブの選び方
①手にフィットするもの
テントやタープの設営やキャンプギアの組み立て、薪割やブッシュクラフトなど、怪我が伴う危険な作業を行うときに使用するのがキャンプ用のワークグローブです。
キャンプグローブも呼ぶことがあるこのグローブは、細かな作業をするのに用いられます。
その為、できれば指先がフィットするもの。
指先に1cm以上の余りがあると、小さな物を掴むことが難しくなります。
例えば、地面に落としたペグを拾う時、張り綱の自在金具を調整する時など、フィットしていなくてブカブカなキャンプグローブでは簡単にペグを拾ったりすることができません。
できればフリーサイズではなく、手の大きさに合わせてS・M・L・XLなど細かなサイズがあるものの方がおすすめです。
フィット感が良いものなら、ストレスなく作業が進められます。
②動かしやすいもの
キャンプグローブは、指先を保護しながら細かい作業を行う時に使用するので、厚みよりも装着した時の動きやすさを重視して選びます。
特にナイフやハンドアックスなどの刃物や工具を使用する時のワークグローブは、自分の手のサイズに合ったもの、滑りにくいものを選ぶようにしましょう。
手を握った時、指先を動かした時に、大きな抵抗があるものだと、細かな作業では使いにくいと思います。
③多少の耐熱性
作業用のキャンプグローブをしたまま、熱を持った物を持ってしまったり、焚き火中に使ってしまったりとしてしまうこともあると思います。
そんな時、全く耐熱性がないグローブでは、やけどをしてしまうかも知れません。
かといって、耐熱性があると謳っているグローブでは厚みがでてしまい、作業がしにくくなってしまいます。
熱した調理器具を移動させるのには10秒程度我慢できるものなら、対応することができます。
特に耐熱性があると説明されていない、それでいて素材に牛革を使っているものなどが良いと思います。
キャンプ用グローブのおすすめ商品
Kinco Gloves(キンコグローブ) 50 COWHIDE DRIVERS
出典:楽天
Kinco Gloves(キンコグローブ)は、1975年設立のアメリカのワークグローブ専門メーカーです。
コストパフォーマンスと品質の高さで人気を集めるメーカーでもあります。
ガーデニングやキャンプから溶接用まで様々な作業用手袋を取り揃え、おしゃれなデザインが多いことでも有名です。
ついつい面倒だからと素手や軍手で済ませてしまう軽作業。
キンコグローブ50はそのちょっとの作業時に便利で使いやすいと言われている、キンコの定番ワークグローブです。
細かい作業がしやすいように、よくフィットして手に馴染む牛革を使用しています。
牛革製は高価な商品が多い中で、2,000円以下という価格の安さも魅力的。
サイズ展開も豊富でXS~L、キッズサイズのXXSまであり、子どもとおそろいも楽しめちゃいます。
刃物や工具を使った作業、軽作業はもちろん、ワークグローブながら火がともされた薪や熱を持った調理器具でも、数秒程度ならつかむことができます。
Kinco Gloves(キンコグローブ) 50 COWHIDE DRIVERS スペック
詳細
サイズ:S/全長 約23cm 中指長さ 約8.5cm 手のひら幅 約11cm(平置採寸)
M/全長 約24cm 中指長さ 約9cm 手のひら幅 約12cm(平置採寸)
L/全長 約25cm 中指長さ 約9.5cm 手のひら幅 約12.5cm(平置採寸)
XS(KIDS 7-12)/全長 約20cm 中指長さ 約8cm 手のひら幅 約9.5cm (平置採寸)
XXS(KIDS 3-6)/全長 約16.5cm/中指長さ 約6cm 手のひら幅 約8cm (平置採寸)
素材:牛革
キッズサイズはこちら。
DVERG×GRIP SWANY(ドベルグ×グリップスワニー) G-1 レギュラータイプ
出典:楽天
グリップスワニーのG-1は、アウトドアグローブとして評価が高く人気があります。
こちらの製品はそのベーシックモデルである「G-1レギュラータイプ」を日本人の手にフィットしやすく調整された製品です。
そもそも170年以上の歴史を持つアメリカのグローブメーカー「グリップスワニー」の象徴と言えば、薄暗い鉱山でも視認しやすい「スワニーイエロー」。
G-1も本来であればその鮮やかな黄色なのですが、こちらの製品はアウトドアメーカーDVERGとのコラボモデルでもあるので、おちついたコヨーテとオリーブの二色展開となっています。
耐久性の高い牛革をさらに強度の高いケブラー糸で縫製しているため、非常に丈夫。
さらに革にはステアハイドを使用しクロムなめしを施しているので、使い込むうちにどんどん自分の手に馴染んでいきます。
キャンプ中の過酷な環境下にあっても、つけたまま細かな作業を行えるほどフィット感の高いワークグローブです。
DVERG×GRIP SWANY(ドベルグ×グリップスワニー) G-1 レギュラータイプ スペック
詳細
サイズ:S/手長18㎝ 周囲23㎝
M/手長19㎝ 周囲24㎝
L/手長20㎝ 周囲25㎝
LL/手長21㎝ 周囲26㎝
素材:アメリカ産牛皮革 / ケブラ
GRIP SWANY(グリップスワニー) G-70 CAMP GLOVES(キャンプグローブ)
出典:楽天
グローブと言ったら、やっぱりグリップスワニー。
G-70は、1.3mm厚の牛革を採用した丈夫なビギナー向けキャンプグローブです。
手にフィットしやすく親指が動かしやすくなるよう立体裁断で作られており、作業中に手が抜けにくいようゴムの絞りが施されています。
擦れやすくダメージを受けやすい手のひら上部には補強用に皮あてが使用されています。
GRIP SWANY(グリップスワニー) G-70 CAMP GLOVES(キャンプグローブ) スペック
詳細
サイズ:キッズフリー/19㎝
S/23㎝
M/24㎝
L/25㎝
XL/26㎝
素材:牛革
別注カラーは、手首部分にコラボタグが付いていていい感じ!
Oregonian Camper(オレゴニアンキャンパー) カウハイドレザーグローブ
出典:楽天
しなやかで丈夫な牛革を使用した、オレゴニアン・キャンパーのワークグローブです。
手の甲の部分はヌバックレザーのデザインになっており、オリジナルの刻印が入っています。
ハンター・バイカー・キャンパーなど幅広くおすすめできるタフな作りで、やや厚めの革のため短時間であれば熱にも耐えることができるので、BBQや焚火などの調理にもおすすめです。
サイズはM~XLの3サイズ展開となっています。
Oregonian Camper(オレゴニアンキャンパー) カウハイドレザーグローブ スペック
詳細
サイズ:M/全長約23㎝ 幅約11㎝
L/全長約24㎝ 幅約11㎝
XL/全長約25㎝ 幅約11㎝
素材:牛革
まとめ
キャンプの作業用手袋は、軍手でも大丈夫といえば大丈夫です。
日常の軽作業用に作られた軍手は伸縮性に優れ指先が動かしやすく、安価でどこでも購入できます。
それこそ軍手の専門メーカーでは、作業の内容に合わせて沢山の種類の軍手が販売されているそうです。
しかし汎用性に優れた軍手だからこその欠点もあります。
数枚セットで購入することが多い一般的な軍手は、耐久性がないことも多く、キャンプでちょっとハードな使い方をした場合、数回の使用、最悪一度きりで使えなくなってしまうことがあります。
ペグをハンマーで叩く際に、ハンマーの柄が滑ってしまい、腕に変な力が入ってしまったりもします。
また、一般的な軍手の厚みでは火を用いた作業に向いているとは言えません。
年に何度もキャンプへ行く人、ブッシュクラフトや焚き火を楽しむつもりなら是非、キャンプで使用することを前提に作られたキャンプ用のワークグローブを使用してみてください。
キャンプグローブには大きくわけて、作業用と耐熱用の2種類があります。
できれば、それぞれ1つずつ準備できれば、シチュエーション毎に活躍してくれます。
それが無理そうなら、指先が動かしやすくフィット感があるワークグローブを用意しておくと良いと思います。
しかし、どちらかといえば優先して購入しがちなのは、耐熱グローブだと思います。
でも耐熱グローブだと、細かな作業はできません。
ワークグローブなら、10秒ぐらいは熱いものを持てたりします。
キャンプ中の使用用途によって、ワークグローブと断熱グローブの2組を使い分ける人も多いと思います。
値段はピンからキリまであるので、是非お気に入りのグローブを探してみてください。
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