キャンプで使う寝具ってどんなものをイメージしますか?
やっぱり、テントの中にマットを敷いて、その上にシュラフ敷きその中に包まって寝るのをイメージする人が多いんじゃないかと思います。
しかしいくらマットを敷いても、地面の凸凹には敵いませんよね。
テントを設営する時に、大きな石などをちゃんとチェックしたはずなのに、いざ寝てみると大きな石が背中に当たるんです。
あれって僕だけなんでしょうか、このような不思議な出来事が多々起こるんです。
それらの事も、厚いインフレーターマットを使うことで解消することもできますが、厚さが4cmぐらいまでのマットだと起こりうる事だと思います。
また、前日の雨で地面が湿っていたり、秋から冬にかけては冷たい地熱が伝わってきちゃいます。
逆に夏には、なんだか生暖かい熱気のようなものを感じてしまって、なかなか寝付けないなんてこともありますよね。
そんなキャンプでの就寝時の寝具に関する悩みは誰しもあると思うんです。
それを、もしかしたら「コット」が解決してくれるかも知れません。
今回は、「コット」について、特にソロキャンプにおすすめな「ローコット」についてちょっと掘り下げてみたいと思います。
ソロキャンプにはローコットがおすすめ!
キャンプコットとは
出典:楽天
知っている人は多いと思いますが、改めてコットとは何かと言うと、キャンプで使用する簡易型のベッドのことを言うんです。
欧米では、キャンプコットやキャンピングコットという風に呼ばれているようです。
パーツが細かく分解できたり、または折りたたんだりして、収納と組み立てを行えます。
物によっては、かなりコンパクトに収納することができるものもあり、意外にマットを持ち運ぶよりも楽な場合もあります。
そしてマットの弱点でもある地熱の影響を受けやすいというのは、コットではそれほど弱点にならないと思います。
それはコットに高さがあるからなんです。
高さがある分、通気性もよく地面から感じる冷気や熱気を感じにくくなるんです。(全くないわけではありません)
また、テントの中でも外でも使用できるので、キャンプ場に到着したらすぐに組み立てて荷物置きやベンチとして使用するなんて使い方もできちゃいます。
コットの種類
出典:楽天
コットは、高さが約40cm前後になるハイコットと、30cm以下のローコットに分けることができます。
ソロキャンプやツーリングキャンプに特におすすめなのはローコット。
脚が短くパーツも思いの外少なめ、そして販売されている大多数のローコットが軽量でコンパクトに収納することができて持ち運びしやすくなっています。
テント内に設置しても天井から距離を保てるので圧迫感が少なく、ソロ用のコンパクトなテントでも使いやすいと思います。
とは言ってみたものの、僕は以前に友人がローコットの組み立てで苦労しているのを見たことがあります。
脚部の取り付けで、金属製の細いフレームを力任せに曲げながら本体に差し込んでいくというような組み立て方法のローコットだったので、汗をかくぐらい大変だったんです。
なので、一概にローコットは組み立てが簡単とは言えず、それも物によると思います。
ハイコットには高さがある分、天井高が低いテントにはお勧めできませんが、ローコットよりも居心地がよく感じる人が多いみたいです。
僕のような腰痛持ちの人にとって、キャンプチェアやベッドはやや高めの方が起き上がり(立ち上がり)やすくて、腰への負担が少ないんです。
それを考えると、脚の長いハイコットは楽でいいんです。
そして脚が長い分、寝床に高さが出るのでより地熱や地面の状態、地面に生えている草などの影響を受けにくくなります。
コットの下にスペースができるので、荷物を収納できるのもおすすめポイントです。
どちらのタイプにもそれぞれメリットとデメリットがあるので、決めるのが難しい・・・なんて人にはどちらも試せる2WAYタイプがおすすめです。
ソロキャンには軽くてコンパクトなローコットがおすすめ!
出典:楽天
正直、キャンプにコットは絶対必要というわけではありません。
僕も長い間、コットは持っていましたが、マットの上で寝ていました。
しかしコットがあるとキャンプでの過ごし方が断然心地よくなります。
最近はコットの需要が高まり、ソロキャンプでも持ち運びやすいコンパクトなものや3㎏以下の軽量なものも増えてきました。
かさばるからコットは不要、なんて切り捨てるのはもったいないと思います。
商品によって様々な違いがありますが、僕の持っていたハイランダーのレバー式GIコットは、組み立てが簡単な分、収納時のサイズが大きく持ち運ぶのがちょっと大変だったんです。
しかし軽くてコンパクトなコットがあれば、就寝時に使うだけでなく、テントの外に持ち出して日光浴や森林浴、さらに夜は天体観測なども楽しめると思います。
このように軽くてコンパクトなコットといえば、ローコットの場合が多いです。
ソロキャンプで使うコットを探す時には、まずはローコットをチェックしてみるのがおすすめです。
ソロキャンプにローコットをおすすめしたい5つの理由
①軽くてかさばらない
高さを出す為脚が長いハイコットや、高さを調節するパーツが必要になる2WAYコット。
これらに比べて、ローコットには余分なパーツが少ないため、軽くかさばりにくい傾向があると思います。
小さくまとめて専用ケースに入れて持ち運んでも、2㎏以下になる超軽量タイプもあるんです。
荷物を少なくしたいソロキャンプでは、できればローコットの方が良いかも知れません。
でも、2WAYコットの中にも、パーツの数は多くてもかなりコンパクトになるものもあります。
②マットだけより居心地がいい
出典:楽天
地面にマットを敷いてシュラフで寝るより、地面の熱や冷気を感じにくいので寝心地が良いと思います。
また、地面の凸凹や雑草が生えていても、いつでもどこでも同じ寝心地で眠ることができるというメリットもあります。
腰痛持ちの人や体を痛めやすい人には、コットがあるとだいぶ楽になると思います。
高さがあれば虫が地面を這ってくることもなくなるので、虫が苦手な人にもコットはおすすめです。
③天井高がないテントでもコンパクトで圧迫感がない
天井の高さが低いコンパクトなソロキャンプ用のテントにコットを設置すると、なんだか場所を取って息苦しさを感じてしまいませんか?
ローコットなら高さがない分空間は確保できるので、余計な圧迫感を感じにくくなるのが良いともいます。
しかしハイコットは、圧迫感がある分、下に荷物を置けるというメリットもあるので、これは好みかも知れません。
ですが、テント内で長く過ごすことがあるなら、やっぱり圧迫感がないローコットの方が、気持ち的にもストレスを感じなくて良さそうです。
④安定感抜群
寝ている最中の身動きでコットがやたらきしんだり揺れたりしたら、落ち着いて寝るどころではなくなってしまいますよね。
その点ローコットは寝床を地面から離しつつもハイコットより脚が短いので、安定感も抜群だと思います。
⑤リーズナブル
人気のヘリノックスなどは高価ですが、ものによっては5000円前後で購入できるリーズナブルなものもあるので、ローコットは気軽に試しやすいと思います。
ソロキャンプにおすすめのローコット7選
Helinox(ヘリノックス)タクティカルコット コンバーチブル 1822170
出典:楽天
軽さと強度の両方を併せ持つキャンプギアを扱うことで人気が高いメーカーのヘリノックス。
落ち着いた色合いとミリタリー感あふれるデザインのキャンプギアは、ソロキャンパーにも人気の武骨キャンプのイメージにもよく合います。
ヘリノックスのタクティカルコット コンバーチブルは、軽量でコンパクトなうえ組み立てと分解も簡単。
ポリエステル製の生地はハリ感があり寝心地も抜群です。
出典:楽天
寒い時期、地面からの冷気をさらに防ぎたいときは、別売りのコッドレッグを使用するのがおすすめです。
コットレッグを装着することで、コットが22cmほど高くなるんです。
高さがあるとさらに冷気や熱気の影響を受けにくくなり、気兼ねなく地面に直接置くことができます。
もちろんコットレッグはコット本体の収納袋に収めることができるようになっています。
ヘリノックス タクティカルコットコンバーチブル スペック
詳細
サイズ:190×68×16cm
重さ:2.54㎏
耐荷重量:145㎏
THERM A REST(サーマレスト)ラグジュアリーライト ウルトラライトコットR レギュラー
出典:楽天
サーマレストのラグジュアリーライトウルトラライトコットレギュラーは、今回紹介するローコットの中でも最軽量で、なんと1.195㎏とめちゃ軽いんです。
1リットルの牛乳パックが大体1㎏くらいなので、それと同じくらいと考えるとダントツで軽いというのがわかりますよね。
専用の付属ケースからパーツを取り出し、サイドポールを組み立ててシートのスリーブに挿入。
シートの上からスリーブに挿入されたサイドポールを抑え、脚のフックを取り付けて完成です。
三日月型の脚は分解時に連結もできるのでよりコンパクトに収納することも可能。
シートの裏側には、地面からの冷気を防ぎながら体からの熱を反射するサーマキャプチャーテクノロジーをラミネートして断熱性を高めてあります。
ソロキャンプで、軽量なものを選びたいなら、これ1択かも知れません。
サーマレスト ラグジュアリーライト ウルトラライトコット R スペック
詳細
サイズ:183×61×13cm
重さ:1.195㎏
耐荷重量:147.5kg
Hilander(ハイランダー)軽量アルミローコット
出典:楽天
ハイランダーの軽量アルミローコットは、コットの難点である組み立てやパーツの複雑さを徹底解消。
生地にフレームポールを通して3つの脚部ポールを取り付けるだけ。
それもレバー式なので、力を必要としなくて簡単。
パーツや手順を最小限にすることで、軽量・コンパクトで使いやすいローコットを実現しています。
難しい手順も必要なく、コットを初めて使う人でも使いやすい製品となっています。
カラーは、ブラックとブラウンがあるので、好みによって選べるのが良いですよね。
ただ、耐荷重が80kgとちょっと少なめなところが気になります。
大柄な男性は、体重に気をつけましょう(笑)
ハイランダー軽量アルミローコット スペック
詳細
サイズ:約188×68×16cm
重さ:約2㎏
耐荷重量:80㎏
MOSCO(モスコ)ローコット
出典:楽天
モスコのローコットは、収納時の総重量がなんと1.95㎏。
先出のサーマレストよりは、ちょっと重たいですが、これでも充分軽量。
軽くてコンパクトなローコットは専用ケースに入れて片手で持てるほどの重さなのに、アルミよりも強度がある超超ジュラルミン(A7075)を使用しているため、耐荷重量は100㎏もあります。
シートには破れにくく摩耗しにくい丈夫なナイロン600Dを採用。
フラットシートで仰向けでも横向きでも大丈夫で、安定感のある5本の脚がしっかり支えてぐらつきを防いでくれます。
実はこのモスコのローコットには、便利なインフレータブルの枕付が付属しているんです。
インフレータブルの枕を単体で買うと、それなり値段がかかっちゃいますが、付属しているなんてかなりお得感がありますよね。
値段も安いので、出費を抑えたい方におすすめです。
MOSCO(モスコ)ローコット スペック
詳細
サイズ:185×53×13cm
重さ:1.95㎏
耐荷重量:100㎏
FIELDOOR(フィールドア)アウトドアアルミコンパクトコット
出典:楽天
キャンプと言ったらやっぱり焚き火。
ソロキャンパーには特に焚き火ファンが多いようなので、火の粉によって穴が空いてしまうことや破損事故を防ぐためにも、燃えにくい素材を選ぶのがおすすめです。
ポリエステルなどの化学繊維のキャンプギアだと、ちょっとしたことで穴が空いてしまうんです。
せっかく買ったキャンプギアも、一瞬でダメになってしまった時の喪失感って結構辛いものがあります。
FIELDOORのアウトドアアルミコンパクトコットは、焚き火の火の粉に強いT/C素材を生地に採用しているんです。
防炎とまではいきませんが、ちょっとした火の粉くらいなら全然大丈夫。
コットも焚き火も、安心して両方楽しむことができちゃいます。
持ち運びやすいように、フレームには軽量で強度に優れた超超ジュラルミンA7075を採用していて、静止耐荷重150㎏をクリアしています。
これなら、それほど体重を気にしなくてもいいですよね。
キャンプで食べすぎちゃっても、コットで寝転がることができます(笑)
FIELDOOR アウトドアアルミコンパクトコット スペック
詳細
サイズ:約190×60×17cm
重さ:約2.8㎏
耐荷重量:150㎏
Moon Lence アウトドアベッド
出典:楽天
Moon Lenceのローコットは、5本の脚で本体をしっかり支えます。
コンパクトに収納可能な折り畳み式で素早い組み立てが可能になっています。
キャンプやアウトドア、入院の付き添い用ベッドや来客時、非常時用にもおすすめです。
また70cmの幅は、ローコットのなかではかなり広くて使いやすいはず。
重量は2㎏を切る軽量さなのに、160㎏までの荷重に耐えることができるのも魅力です。
付属しているケースにタオルや衣類を詰め込むとそのまま枕として使用できるほか、ベッド側にはスマホなどの小物を収納しておけるポケット型ケースがついています。
贅沢は言えませんが、枕ケースが付属しているのなら、もうちょっと欲張りたくなりますよね(笑)
Moon Lence アウトドアベッド スペック
詳細
サイズ:190×70×17cm
重さ:約1.7㎏
耐荷重量:約160㎏
アンプラグドキャンプ オリジナル ブラックコット クロウ
出典:楽天
ブラック好きのキャンパーさん注目の、新進気鋭のキャンプブランドのアンプラグドキャンプ。
テントもブラック、ウォータージャグもブラックと、かなりクールでカッコいいキャンプギアを提供しているブランドで、僕もソロ用のテントは同ブランドのHYDEというパップテントを使っています。
これがめっちゃカッコよくておしゃれ。
そんなアンプラグドキャンプのギアの中にもローコットがありました。
そのローコットはKU-LOWという名前で、機能的もちょっといいんです。
まずサイズ感。
幅が70cmと、コットの中でもかなり広めになっているので、大柄な男性でも大丈夫。
そして耐荷重が190kgと、大人が2人乗ってもびくともしないような安心できる数値。
2人で寝ることはないと思いますが、お相撲さんぐらい体重があっても大丈夫そう。
これってかなり安心ですよね。
見た目もカッコよく、しかも機能性もいいというアンプラグドキャンプのローコットもおすすめです。
アンプラグドキャンプ オリジナル ブラックコット クロウ スペック
詳細
サイズ:約190×7016.5(h)cm
重量:約1.95g
耐荷重量:190kg
まとめ
コットはキャンプでの就寝時に使うマットとシュラフの組わせに満足できない人におすすめのキャンプギアです。
組み立て式や折り畳み式のキャンプ用の簡易ベッドのことを「コット」というんです。
このコットには低めの高さのローコットとベンチとしても使いやすい高いタイプのハイコットがあり、最近ではその2つを兼ね備えた2WAYコットもあります。
寝床やベンチとして使用するほか、荷物置きとしても活用できるので、あれあばとても便利なんです。
荷物を少なくコンパクトにまとめたいソロキャンプには、特にローコットがおすすめです。
コットの中でもコンパクトで軽量なものはローコットに多くて、中には2㎏以下の重さの製品もあります。
手荷物としてサッと担げる重さで、組み立てと片付けが簡単にできるようなものであれば、ストレスなくキャンプに活用することができます。
また、テントの中で使用する場合はローコットの方が落ち着くといった意見もあったりします。
ハイコットであれば下に荷物を収納することもできますが、そもそも天井が低いテントを使用するソロキャンプの場合コットが圧迫感を強めてしまうことがあるんです。
その点低めのローコットであれば圧迫感や違和感を感じにくくなると思います。
今の寝床に満足がいかない人は是非試してみてください。
それでもまだ、ハイコットと迷っている方はいっそのこと2WAYコットもおすすです。
ちなみに僕は、ハイコットとしてもローコットとしても使いたかったので、WAQの2WAYフォールディングコットを買っちゃいました。
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